闇−609

とりあえず、夏休みの出来事。
7/30
 友人の親が経営するスナックへ。
 テキトーにごちそうになり、テキトーにうたった。
 その後ゲーセンで3時間以上無駄な時間を過ごした。
8/1、2
 墓参りへ行った。
 さすがに平日はあまり混んでいない。
 いつもより事がスムーズに進んだ。
 例によって野菜をタダで持ち帰るのであった。
8/4
 地獄の富士山登山ツアー。
 ツアーといっても自分勝手な行動だが。
 かなり過酷であったことは、足の巨大な豆から予測される。
 もちろん友達いないから一人で行った。
 5時に家を出て、7時40分ごろ富士吉田駅に到着。
 普通ならそこからバスで五合目まで行くのだろう。
 普通が嫌いなので、初挑戦なのに駅から歩いた。
 12時間ほどかかると言われていたので、急いだ。
 服装はGパンにTシャツ、それと帽子。
 持ち物は・・・
  上着(山頂は寒いと思われるので必須)
  スポーツドリンク(あっちで買ってもいいが)
  携帯食料(カロリーメイトなど、持っておいた方が無難)
  雨合羽(山の天候は変わりやすいので)
  ライト(視界不良、夜登山では必須)
  軍手(急斜面用、結局使わなかったが)
  タオル(汗をかなりかくので)
  替えのTシャツと靴下(汗や土埃で超臭くなるので)
  制汗剤(スプレー、汗拭きシートなど)
  デジカメ(一応証拠写真をとるために)
  娯楽用具(ウォークマン、漫画など電車の退屈しのぎ)
  その他日常品(ケータイ、財布など)
 絶対持っていったほうがいいのは、虫除けスプレー!
 荷物はなるべくコンパクトに。
 靴は絶対登山用、履き慣らせておいたほうがいい。
 いくら履き慣れていたとしても、登山用じゃないときついと思う。
 今回は見事に失敗したわけだが。
 さて、登山結果としては、だいたいこんな感じ。
 7:45 吉田登山道入り口
 8:56 中の茶屋
 9:38 登山道入り口駐車場
 9:50 一合目到着
 10:08 二合目到着
 10:24 三合目到着
 10:38 四合目到着
 11:11 五合目到着(車で来た時の五合目は別)
 11:20〜42 佐藤小屋で昼食
 11:58 六合目到着
 12:47 七合目到着
 13:50 八合目到着
 15:20 山頂到着
 九合目をすっとばしていつの間にか山頂に出た。
 時間的に駅から山頂まで8時間弱。
 話が違うじゃないか。
 平日なのに登山客はたくさんいた。
 お年よりが多かったのには驚きだ。
 外人さんも多かったな。
 てか七合目からきつくなりすぎだってのに。
 途中、ゼハーゼハーとなっていた。
 山頂ではボーっとしたりしていた。
 山頂も日が照っていればそんなに寒くない。
 実際、Tシャツのまんまだったし。
 見晴らしは、まぁ普通。
 噴火口が絶景だったな。
 結構雲が多かった。もちろん下側に。
 ご来光はかなり綺麗に見えそうだ。
 ここで、大事な事を忘れていた。
 そう、最高峰に行っていなかった。
 15:45 てっぺんを目指して再び登山開始
 16:15 てっぺんに到達
 やっとこさ着いた。
 ここの最後の傾斜は相当きつい。
 普通の靴だとうまく登れない。
 やっとこ3776メートルの最高点に着いた。
 うおー!と叫んでしまうだろう。
 写真撮って、時間もないのでさっさとおりる。
 ・・・しかし、甘かった。
 下山こそ最大の難関だったのだ。
 16:50 富士吉田側山頂に戻る
 18:40 下山道途中休憩所(トイレしかない)
 19:20〜19:45 五合目休憩所にて食事
 22:23 富士吉田道入口駐車場
 23:20 中の茶屋到着
 下山はふんばる力が必要になる。
 下山道とはいえ、かなりすべりやすい。
 登山靴じゃなかったので、つま先が痛い痛い。
 さらに、飲み物を買える休憩所がない。
 補給するには、ちょっと横道を登る必要がある。
 ひたすら下りていくと、ある事に気づく。
 かなり呼吸が楽だ。
 なるほど、山頂付近はあんなにも空気が薄いものか。
 呼吸が楽になるにつれ、足はどんどん痛くなっていった。
 やっとこ五合目の星観荘まで下りてきた。
 そこで夕飯。かなり食った。おまけしてもらったし。
 星観荘でライブをやっていた。見なかったが。
 この宿は結構いい人たちだったので、また来ようと思う。
 さて、ここからが本番だ。
 もうライトなしでは道が全く見えない。
 ライトをつけて下山再開。
 ・・・しまった、道を間違えていた。
 40分ほど無駄にし、下山再開。
 夜の山道は相当不気味だ。
 途中、何人か登山している人に会った。
 ちょっとほっとした気分だ。
 かなり足が限界に近づいてきた時、アクシデント発生。
 ライトの電池が切れた。
 周り真っ暗で何も見えない。
 言い知れぬ恐怖が押し寄せてきた。
 しかし、ここで止まるわけにはいかない。
 幸い、舗装された道に出ていたので、若干見える。
 目を凝らし、慎重に下山を進める。
 だがあまりにもきつすぎる。
 なんとか中の茶屋まで戻ってきたが、これ以上は無理だ。
 そこで野宿をすることにした。
 ・・・だが、眠れなかった。
 寒い。
 上着と雨合羽を着ても眠れそうもない。
 もうだめだ、と思った時、いいアイデアが浮かんだ。
 ウォークマンの電池をライトに転用することだ。
 目論見は成功。しかしいつまた切れるかわからない。
 ライトを付けたり消したりしながら下山再開。
 1:07 下山開始
 2:31 富士吉田駅到着
 無事(じゃないが)生還!
 とりあえず始発まで時間を潰していた。
 異常にでかくなった足のまめ。
 異常な臭さを放つTシャツと靴。
 そんなことが気にならないほどほっとしていた。
 まぁ、こんな感じ。
 とりあえず丸一日あれば駅⇒山頂⇒駅はいけることが証明された。
 次回はご来光を拝むことにしよう。