闇−62

仮免検定合格した。
あんな走りでよく合格したものである。
不合格になると思っていたので、午後は
カラオケに行っていた。
一昨日歌って喉がガラガラになっていたが、
3時間半歌ってさらに喉をつぶした。
街は人ごみでカップルがのろのろ歩いていた。
駐車・駐輪禁止の場所にたくさん止めてあった。
悲しみに乱れた。
誰の心も動かすことはできない。
もがき苦しむ。
抜け出せない。
何も残らない。
悪人となり、誰かに討たれるのも
いいかもしれない。
それを望む人は最凶だろう。